シュオについて

2011年春に<シュオ>を立ち上げ、2014年には東京・恵比寿に小さな店を作りました。
「大げさにならず、地味になりすぎず、いつもの自分のまま装うことができるような、
冠婚葬祭のためのジュエリーやお数珠を作りたい」という思いで〈シュオ〉をスタートさせたのです。
「なぜお数珠を作ったの?」と、はじめた頃はよく驚かれたりもしました。
実は私たちも、お数珠を見せるときはしばらく勇気がいりました。どうしても死を彷彿させるものなので。
でも、より良く生きていくために、死を思うことは悪いことじゃない。
そう信じて、今日まで〈シュオ〉を続けてきました。
〈シュオ〉は、悲しみの席で使う小物やジュエリーのほかに、喜びの席で活躍するものや、
日常でカジュアルに身につけられるジュエリーも手がけています。
悲しい日も、うれしい日も、何気ない日常にも、そっと寄り添えるようなブランドでありたい。
この3つの柱が、私たちのもの作りの原点だと思っています。

こんなことをやっています

「大切につくる」

シュオの商品は「みんなが必要としているものは何だろう?」と悩み、考えながら作っています。
その作業は「今の自分には何が必要なのか」と考えるのに似ています。
お客さまのことを想う時間は、自分と向き合う時間でもあるのです。
たくさん悩んで少しずつ新作を増やし、「ずっと作り続けたい」と思える商品だけをお届けしています。

「寄り添う」

そうやって大切に作った商品なので、できるだけ長く使ってもらいたい。
そのために、経年変化を減らすための素材選びや、作りの工夫をしています。
片方落としてしまったピアスは、1つだけ作ることも可能です。
大ぶりのバングルは、まるごとゴールドコーティングすることで蘇ります。
商品ごとのアフターケアも対応していますので、いつでもご相談ください。

「共に作る」

シュオは、たくさんの人の力を借りて成り立っているブランドです。
デザイナーと共に制作に携わってくれているメンバーは、性格も良く、手先の器用な人ばかり。
各分野のプロフェッショナルと共に作っている商品も多くあります。
礼服、カクテルハット、ハンカチ、祝儀袋や香典袋。
自分たちだけでは実現できなかったもの作りを、たくさんの方にサポートしてもらっています。

「出会う」

自分たちの店はもちろん、卸先のお店や催事の場でお客さまと出会えることは、私たちの何よりの楽しみです。
お客さまと他愛のない話をしながら、時に深い話をしながら過ごす時間をとても大切に考えています。
催事の楽しさは、シュオを支えてくれているセレクトショップのオーナーさんたちとのやり取りにも詰まっています。
これから先も、人との出会いを大事な糧にして、ブランドを成熟させていきたいです。

メンバーを紹介します

星 芽生

デザイナー

大人になっていくにつれ自分らしい装いでいたいと日々感じています。
とは言え“らしさ”って難しいです。
身につけて、安らぐものもだったり心躍る気持ちになれるものだったり。
その魅せかた考えかたは人それぞれ。
シュオとして美しいものをつくり、それをお届けすることは、ひとりひとりの“らしさ”に少しでも寄り添えることなのかなと思っています。

吉田 直子

ディレクター

私と星は美大時代の友人で、店長の高崎もその頃からの知り合いでした。まさかこのメンバーで仕事をするようになるとは思ってもいませんでしたが、今はなくてはならない存在です。私は、幼少期から死についてよく考える子どもでした。大人になり、大切な人を失った時に、相手のことを全身全霊で思う時間を持ちました。その人はとてもお洒落な人だったので、自分もきちんと装うことが礼儀だと感じました。人の最後は、残された者にしか見守れないから、身に付けるものも自分が心からきれいだと思えるものがいい。その姿で大切な人のことを見送りたい。そんな気持ちでシュオを今日まで続けています。

高崎 有希子

店長

親子でお店に来てくれる方にはそれぞれドラマがあって、いつも温かい気持ちにさせられます。娘から母への赤珊瑚のピアス、母から社会人になる息子へお数珠セットなど、素敵なエピソードがたくさんあります。お客さんが「ほかでは探せなかったし、持っていると気持ちが高まる」と思えるものを提供していきたいです。

シュオはたくさんの方に支えられているブランドです。
一緒にシュオを作ってくれているメンバーをご紹介します。

Sashiki

帽子店

シュオのお二人とは展示会で隣り合わせになったことで知り合いました。初めての印象は冠婚葬祭のブランドというコンセプトが新鮮だったこと。あれから10年、少しずつ増えていくシュオの商材の中にカクテルハットという礼装に使われる帽子が仲間入りし、その製作をしています。Sashikiにとっても挑戦してみたい新しいアイテムで、そのチャンスをくれたお二人に感謝しつつ、シュオの礼装を活かすものとなっていれば嬉しいです。

上田 翠

ハナミドリ店主

花屋の仕事と切っても切り離せない冠婚葬祭とくにお悔やみごとは、故人を偲びそのご家族の想いを寄せていただく注文がほとんどです。だからこそ葬儀の仕事を大切に続けています。シュオの二人がその冠婚葬祭にまつわる仕事を始めると聞いてとても嬉しく想いました。大切な時はそこに想いがこもったものと一緒に過ごしたいと思います。そして私もその一つでありたいしシュオの作るものはそういうものだと思っています。

スズキタカユキ

suzuki takayuki デザイナー

シュオの方々とは大学在学中からのお付き合いもあり、お互いの活動を励みに、それぞれが制作を続けてきた仲間のような存在でした。その関係性もある中で、一緒に礼服を作らせていただくことになり、活動に関わらせていただけて、とても嬉しく思っています。大人の女性が、自然で自分らしくいられるように心を込めて作りました。

渡辺 有子

料理家

コンセプトからグッときた。「冠婚葬祭」でかわいいものが見つからないという悩みはシュオがなかったら、そのままずっとその場を凌いでいるはず。シュオがあってよかった~!と思う人はたくさんいるだろうなぁ。もちろん私もそのひとり。そして、大好きなふたり。めんちゃんと直子の対比がものすごくおもしろい。

草場 妙子

ヘアメイクアップアーティスト

これまで何度かシュオでメイクレッスンを持たせてもらっています。冠婚葬祭だけでなく、日常の自分自身を整えるメイクを提案しています。私がシュオに感じる清々しさや落ち着きを、メイクを通してお客さまに伝えていけたら嬉しいです。

横山 寛多

絵描き

熨斗袋をもらう側はだいたい中身の方が大事だと思うので、はやく熨斗袋から中身を出したいはずです。そんな時でも、ちょっと手が止まって、この熨斗袋、とっておきたいな、なんなら使いまわそうか、とかたわらにわけておいてもらえたらいいな、と思います。

渡邊 笑理

Nutel ソーイングアーティスト

出会いはかれこれ20年以上になります。いつも会うたび、笑いと刺激と元気をもらっています。Nutelはハンカチでコラボレーションさせていただいています。ハンカチにはミシンで一点一点、空想の植物画を心こめて縫い描き仕上げています。

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